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Cadiz 高濱浩子 大西洋につき出すように SevillaからAlgeciras、Tangerを経由しCadizへ向かったことを絵と文章にしました。 |
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| 言葉にしては消し、しようとしては消え、五月も半ばになった。周囲の緑はぐんと濃くなり、光は強さを増し、あおはいっそう際立つようになった。 こっそり白状すると、私は毎日ひどく心を打たれている。だから書こうとしてもうまくいかないのだ。こうした展示に言葉はいらないと思う。 けれど、あと一週間しかないこの展示を、はやりもう少しみなさんに近寄らせたい。毎日、そして一日を通しても少しずつ変わってゆくこれらの作品が、三月の羊という場所と解け合ってゆく様子を届けたいと思う。カディスの潮騒がここへ流れ込むのを感じて欲しい。 奥の木箱に並べられた漂流物のような小包、浦島太郎の切手が貼られた「あおいみち」の密やかな存在を伝えたい。 ある静けさを持ってそこに立つと、青の烈しさ、青のさざめきがやってくるだろう。海の記憶を持った石たちは、何かを囁くだろう。 あなたは私の言葉を全部無視して、手ぶらでここへ来ればいい。 (2006.05.14) |
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| 高濱さんが2004年に訪れたカディスの記憶を刻んだ絵と文章の展示の一部をご紹介します。 高濱さんが強く惹かれたというスペインのあおいまち。 その話を東京と神戸で少しばかり聞いたとき、彼女から何かが強く流れ込んできました。とてもわずかではあったけれど。私は続きをせがみました。 「過去」になってしまった遠い町のことをどう話すか--- つまり、どう表現するか。何点かは郵便物という形をとって、この場所へ届きます。 思い出話ではなく、今の彼女が語るあおいまちのこと。 幾層もの時と場所が束ねられた不思議な空間が出来上がりました。 今日の光、今日の風、今日の空気にさらされて、あおい作品群は日々違った表情を見せてくれました。 |
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| 神戸から郵便で届けられた「あおいみち」の入った作品(右) 浦島太郎の切手が貼られた封筒に小さな木箱が入っており、その中に作品「あおいみち」が。 |
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| ■現在の展示 |
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